関東学院 対 法政

秩父宮で観戦したかったところですが、体調が今ひとつだったこともあってテレビ観戦でした。結論から言うと、やっぱり関東は強い! 特にキャプテンの有賀剛!! では、試合の内容を振り返ってみます。
前半は関東のフォワードが法政を圧倒して3トライを連取。接点ですごい強さを見せていました。早稲田の清宮監督が言うとおり、春口監督のフォワードの仕込みは一流です。「さすがフォワード、さすが元フランカー。」 関東の春口監督は、身長150cm台ながらフォワードだったのです。もちろん最初はスクラムハーフだけど。それに対して、法政はウイング小笠原、スクラムハーフ和田の個人技で2トライを返し、前半を21対14で折り返しました。
いい勝負になりそうだと思ったハーフタイム、そんな考えを吹き飛ばしたのが後半開始直後の有賀でした。ハーフウェイ手前でボールをもらうと、そこから突進。いったい何人弾き飛ばしたのか、一人でゴール目前まで突き進みます。一旦止められたものの、最後は有賀が密集から持ち込んでトライ。凄かった。
有賀はゲームの前日、チームメイトを前に「自分を信じてくれ」と語ったそうです。こんなセリフなかなか言えないよ。しかも有限実行。こりゃ惚れるね。
法政も後半28分、何とか反撃すべく必殺のサインプレーを繰り出します。ゴール前で得たペナルティから。ポイントにスクラムハーフ1人が立ち、そこから少し下がったところにフォワード1列が壁を作る。スクラムハーフがパスをして、一瞬壁の後ろにボールを隠します。その直後、デコイ(囮)のランナーがばっと走り出す。なんかアメフトみたいですね。ディフェンスが釣られる間に、ボールを持ったナンバー8がゴールに迫りました。
しかし、ここで再び有賀が立ちはだかります。ディフェンスのラインを突破された後、一人残っていた有賀が足首に追いすがって止めました。これで完全に勝負ありだったかな〜
大学選手権の決勝戦、おそらく早稲田対関東学院が面白くなりました。その前に法政が早稲田と当たりそう。こちらも楽しみです。法政は日本代表スタンドオフの森田が完全に復帰し、低く激しいタックルを取り戻せばなんとか勝機を見出せるかも。今後に期待です。